2021,06,07, Monday
おはようございます。
最近こんなニュースを耳にしました。 千葉県のある中学校で、高齢者の方たちの新型コロナワクチン接種の予約を、中学生のボランティアの生徒19名がお手伝いしたというニュースです。 自主的に参加した生徒の一人はインタビューに答え、「授業でパソコンを使っていて、学んだ成果を地域の人たちに還元したいと思った…」と話していました。 実際には、高齢者1人に対し、役所の職員の方と中学生が2人1組になり、インターネットによる予約作業のうち日程を選ぶ役割を担当しました。 当初は正午に終わる予定だった午前中の約100人の予約が1時間前倒しになり、午前11時には完了したそうです。 パソコンが苦手な高齢者の方にとっては、とても助かったのではないかと思います。 何より不安な気持ちが安心に変わったことの価値は大きいと感じました。 今コロナ禍の中で、生活に困ったり苦しんでいる人がたくさんいます。 世界に目を向けると、先進国を中心にワクチン接種が急速に進められる一方で、多くの途上国はワクチンの確保や接種の目途は立っておらず、世界の「ワクチン格差」が浮き彫りになっています。 国連は各国に対して、ワクチンの公平な分配のための枠組みへの支援を呼びかけています。 皆さんの身近な地域に目を向けると、たとえばコロナ禍の中で一人暮らしの高齢者の方が外出の機会を制限されたり、ご家族の方となかなか会えなかったりして孤立したり孤独感を抱えやすいという問題があります。 こうした高齢者の方に対して、オンラインで「傾聴する」というボランティアがあります。傾聴というのは心で聴くことです。直接会えなくても、絵や写真をもって見せながらお話しすることで笑顔を見せてくれる方も多いといいます。 今のコロナ禍の困難な状況に対して、誰かが何かをしてくれるということではなく、私たち一人一人が自分に何ができるのかを考えなければならないと思います。 中学生の皆さんにも先ほどのボランティアの例のように、少しでも困っている人の役に立つことがあるはずです。 小さなことでも実践に移すことが大切です。ぜひ考えてみてください。 校長 吉原 健
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