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第19回卒業式が挙行されました!
令和5年度第19回卒業証書授与式 校長式辞

 
 桜の開花を迎え、いよいよ春本番が訪れようとしています。
 本日、北区立王子桜中学校 第19回卒業証書授与式を挙行するにあたりまして、北区教育委員会委員 本間(ほんま)正江(まさえ)様をはじめ、多くのご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、このように盛大に実施できますことを、卒業生と共に心より感謝申し上げます。
 とりわけ保護者の皆様には、義務教育9年間という長い時間を、お子様の成長に寄り添って無事にこの日を迎えられたことに感慨もひとしおのことと存じます。

 さて205名の卒業生の皆さんには、今、卒業証書を一人一人に手渡しました。改めてご卒業おめでとうございます。皆さんはこの3年間たくさんの足跡を残してくれました。 特に、最高学年として過ごしたこの1年は、王(おう)桜(さく)のリーダーとして後輩たちを導いてくれました。昨年6月の体育祭では、1,2年生と大勢の保護者や地域の方が見守る中、気迫のこもった王桜演舞と華麗なダンスを披露してくれました。閉会式で皆さんが仲間と肩を組んで歌った校歌の余韻もまだ耳に残っています。10月の文化祭では、自由曲1曲にクラス全員の想いを込めて、この体育館に素晴らしい歌声を響かせてくれました。そして、聞く人すべての心に感動を届けてくれました。優しい気持ちをもち、思いやりに溢れた卒業生の皆さんに、私たち教職員も何度も励まされ勇気付けられました。
 やがて季節は秋から冬に向かい、進路を決める時期が近付いてきました。多くの皆さんが不安と迷いの中にいたのではないでしょうか。そんな頃皆さんと行った面接練習では、この3年間の一人一人の確かな自立と成長を感じ、私もたくさんの勇気をもらいました。そして、皆さんが家族や友達、先生たちに支えられていることも強く感じました。

さて、これから新しい生活に歩き出す皆さんに2つのメッセージを送ります。
 一つは、「当事者意識をもつ」ということです。
 現在、私たちは国内外の様々な危機に直面しています。大きな被害をもたらす自然災害や新たな感染症の脅威、そして今も世界各地で続く戦争などです。どれ一つとっても、私たちに無関係なものはありません。これらは多くの人の安全や生命(いのち)をおびやかしたり、日々の生活を苦しめたりします。
 残念ながら、こうした問題を解決するための「正解」はありません。誰かが有効な解決策をすぐに与えてくれるわけでもありません。どんなに困難な問題だとしても、私たちは自分の力でよりよい解決方法を見つけ出していかねばならないのです。そのためには、すべてのことに「当事者」意識をもって行動することが求められます。

皆さんは、王子桜中の3年間の学びの中で、「どうすれば学校生活をよりよいものにできるか?」「どうすれば自分たちの手で行事や部活を創り上げられるか?」「どうすれば仲間を助けたり支えたりすることができるか?」を自ら考え、実践してきました。そして王桜が目指す「自主」の学校文化を大切に育み、進化させてくれました。
 これから始まる新しい世界でも、自分が置かれた環境の中で「自分にできることは何か?」「自分がしなければならないことは何か?」を考えてください。皆さん一人一人の言葉や行動が必ず取り巻く集団や社会をよりよく変えていくものと信じています。
 二つ目は、「学び続けることの大切さ」です。
昨今SNSの普及やAIの進化により、私たちはあらゆる情報を瞬時に手に入れることができます。人間に代わってAIが考えたり、判断してくれることも増えてくるでしょう。こうした便利で合理的な世の中は無駄のない時間をもたらしてくれるかもしれません。
 しかし私たち人間にしかできないこともあるはずです。
 「どの情報が正しく価値ある情報なのか?」「本当に大切にしなければならないことは何か?」「自分らしく幸せな生き方は何か?」こうした「問い」に向き合うことは人間にしかできない営みであると思います。

 最も大切なことを見失わないためにも、皆さんは学び続ける必要があります。「知らないこと」「わからないこと」は決して恥ずべきことではありません。
 「本当のことを知りたい」「何が正しいのかを見極めたい」「物事の本質や真理を探究したい」こうした思いが皆さんの学びへの意欲をかき立ててくれるはずです。
 さらに多くの人と学び合うことで、自分の考えを深めたり、新たな気付きや発見をもたらせてくれるはずです。これからの新しい生活の中で、皆さん一人一人が豊かな学びや体験を積み重ねることが、よりよい人生や幸せな生き方につながると信じています。

 さて、本日卒業証書を手にすることができたのは、いつも近くで見守ってくださったご家族や、励ましてくれた友達や先生など、たくさんの人の支えがあったことを忘れないでください。皆さんは、一人で生きていくのではなく、これからも多くの人と助け合って、支え合って成長していくことができると信じています。これこそが真の「自立」に他なりません。

 むすびに、本日ご列席の保護者の皆様には、この3年間、本校の教育活動に、温かいご理解とご協力をいただきましたことにこの場をお借りして深く感謝申し上げます。また、ご来賓の皆様には、これまで同様、205名の卒業生を温かく見守り、導いてくださいますようお願い申し上げます。共に卒業生の限りない前途を祝福し、私の式辞といたします。            
令和6年3月19日
                     北区立王子桜中学校 校長 吉原 健


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| 学校日記 | 10:43 AM | comments (x) | trackback (x) |
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