2021,02,15, Monday
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| 学校日記::今日の給食 | 03:04 PM | comments (x) | trackback (x) | |
2021,02,15, Monday
おはようございます。3年生はいよいよ受験も大詰めです。今度の日曜が都立入試ですね。今まで続けてきた自分の努力を信じて、不安に打ち克ってチャレンジしてください。適度な気分転換と体調管理にも心がけてください。
さて、今日はこんな話をします。 皆さんは、「幸福度」という言葉を聞いたことがありますか。 「幸福度」とは、一人一人の幸福を所得などの経済的要素に限ることなく、家族や社会との関わり合いの要素なども含めて総合的に評価する考え方です。「幸せの度合い」を数字で「見える化」する一つの指標といえるでしょう。 2,3年生は以前朝礼で話したことがあるので、覚えている人がいるかもしれません。 国連では毎年「世界幸福度ランキング」というものを公表しています。 2020年版を見ると、首位は3年連続でフィンランドでした。日本は世界の中でどれ位の順位だと思いますか?実は、全体の62位という低い順位でした。しかも年々順位が低下しています。特に、日本が低い項目は、「主観満足度」というものです。これは人生評価において「楽しいか、つらいか」という主観的な評価への回答です。日本がなぜ世界の中での順位が低いのかどうかは、その理由を皆さんも考えてみてください。 日本のある研究者の方が、昨年の暮れに「人々がもつ価値観と幸福度」について、その相関関係を調査しました。わかりやすく言えば、「どのような価値観をもつ人が幸せを実感しやすいか?」ということです。大きくくくると、「もの」の豊かさか、それとも「心」の豊かさかということです。ものの豊かさは、人との比較や優劣を基盤にしています。これは幸福感があまり長く続かないと言われています。一方、「心」の豊かさは、他人と比較できないものです。こちらは幸福感が長く続くと言われます。どちらか一方を選ぶと言うことではありませんが、今のコロナと共存している今の時代は、「心」の豊かさにより目を向けるべきではないでしょうか? 先ほどの研究者の方は、心の豊かさから生まれる幸福感を4つの因子に分析しています。 ① 「やってみよう!という因子」:これは社会に役立っている手応えや自己実現の実感です。 ② 「ありがとう!という因子」:これは周りの人とのつながりを感じ感謝の気持ちをもつことです。 ③ 「なんとかなる!という因子」:これは失敗を引きずらない、前向きさや楽観性です。 ④ 「ありのままに!という因子」:これは他人とあまり比較せず、自分の軸や信念あることです。 日々の生活の中で「小さな幸せ」を感じる心をもつことがこれからの時代に必要なスキルになりそうです。たとえば、好きな本を一冊買うこと、お気に入りの場所を散歩すること、家の中にきれいな花を飾ること、親しい友達とおしゃべりすることなど…目の前のできることを行動に移し、ささやかな達成感を積み重ねることが「ちいさなしあわせ」の実感につながっていくのでしょう。 学校生活の中にも、こうした時間や空間は見出せると思います。朝の一言のあいさつを交わすだけでも、「小さな幸せ」を十分感じることはできます。 こうした気持ちを友達や家族、そして先生たちと共有できれば素晴らしいですね!
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