2020,05,22, Friday
学校再開が見えてきて、生徒たちも仲間や先生との再会を心待ちにしていると思います。長い休業期間を経て、久しぶりに登校する生徒たちにとって、家族以外の人の言葉かけは新鮮だと思いますし、私たち教師の一つ一つの言葉が、生徒たちがこれから学校生活に向き合う勇気や励みになってくれれば…と思っています。 このような困難な状況だからこそ、現在と未来の社会にどう向き合うか?を生徒と共に考えていきたいです。先日の新聞記事に10歳の小学生の投稿記事が紹介されていました。 この小学生は、「コロナ世代」という最近の報道でよく使われるネガティブな呼び名に対する自分の率直な思いを書いていました…。 新型コロナは人類にとって脅威ですが、「今、地球が新たな世界を生み出そうとしているのではないか…」、「私たち『コロナ世代』が頑張るとき…新しい未来をつくりたい」、「いつかこの言葉を私たちの‘勲章’にしたい…」と、凜と前を向いた言葉が溢れていました。この小学生にどうしてこうした願いが生まれたのかを本人に聞いてみたいと思いました。 子どもたちは今の困難な状況の中で、ただ大人に守られ、導かれるだけの存在ではないだと改めて感じました。この状況の中でも、自律・自立に向けた萌芽を心の中に宿しているし、それに向けてたくましく行動する力を備えていると信じています。 学校再開後は、こうした生徒たちの心の声を私たち教師が聴き取り、共に考えていく姿勢をもちたいです。誰にとっても正解のないこの時代をどう生きるかは、生徒たちにとっても、大きな成長を促すチャンスでもあると考えています。 私たち教師は、生徒たちにただ「与える」ことだけにとらわれすぎるのではなく、瑞々しい感性と発想をもつ生徒たちから謙虚に学ぶ姿勢も大切にしていきたいです。 物理的には制約されたこれからの時間と空間を嘆くのではなく、生徒たちにとって精神的に豊かな時間や空間の中でよりよい学校生活を送ることができるように全教職員でサポートしていくつもりです。 校長 吉原 健
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