2019,12,09, Monday
おはようございます。
園芸ボランティア部が中心となって毎年行っている「落ち葉掃き」の活動に、先週生徒会が有志生徒のボランティアを募集したところ、ラグビー部やバスケットボール部の人たちを含む40名以上の人たちが自主的に参加してくれました。おかげで、正門の周りや王子街道周辺がとてもきれいになりました。ありがとうございました。 また、朝のあいさつボランティアも最近徐々に増えており、今朝は30名近くの人が参加してくれていました。これもとてもうれしく思っています。 こうした生徒が自ら参加するボランティア活動を、ぜひ王子桜中のよき学校文化として育ててほしいと思います。 さて、今日は「日本人とマナー」について、少し話をしたいと思います。 第二次世界大戦中に、日本文化について研究した文化人類学者のルース・ベネディクトさんは、欧米は「罪の文化」であり、日本は「恥の文化」であるとその著書で書いています。 「罪の文化」は、正しいか正しくないかの判断基準が自分自身の心の中にあること、一方、「恥の文化」は、世間からどう見られるか、周りの人にどう思われるかが判断基準になるといいます。いってみれば、行為に対する規範の拠り所が、内なる自己(良心)にあるか、自己の外側(世間)にあるかの違いです。日本と欧米の宗教観の違いにもよるのでしょう。 私は、日本特有の「恥の文化」は、プラスとマイナスの両面を併せもっていると思っています。マイナス面は、人からどう見られるかを気にしすぎるあまり、一人の人間としての、自律的な判断力がなかなか育たないという面です。しかし、最近の日本人の公共のマナーの低下の状況をみていると、「恥の文化」のプラスの面が失われてきたのではないかと感じる場面も多くなっています。このことについて、みなさんも、ぜひ考えてみてほしいと思います。
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| 学校日記 | 04:47 PM | comments (x) | trackback (x) | |