2021,01,18, Monday
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| 学校日記::今日の給食 | 05:27 PM | comments (x) | trackback (x) | |
2021,01,18, Monday
おはようございます。
私は、毎朝学校に来てから新聞に目を通していますが、今の社会を取り巻く人々の纏っている空気を肌で感じることができます。読者の投稿欄では中学生の書いた意見を楽しみに読んでいます。特に今年はコロナ下の生活の中で感じていることや考えていることを率直に書いた意見が多くあります。 先日バス通学をしているある中学生が書いた意見が載っていました。その中学生は以前バスの中で大学生らしき男性がおじいさんを手助けしようとしている場面に遭遇したそうです。ところが、おじいさんは大学生に向けて「さわるな!あぶないだろう!」と声を荒げました。その場面を目の当たりにしてとてもショックを受けたそうです。 そんなことがあった後日、その中学生がお肉屋さんに買い物に行ったとき、前に並んでいたおばあさんが、会計の時に小銭入れのお金をバラバラと床に落としてしまいました。 いつもならとっさに拾うのですが、バスの中で見た出来事を思い出して、一瞬ためらいました。「親切心であっても他人の物に気軽に触れてしまっていいのだろうか?」と自問したのです。結局はおばあさんに声を掛けてから、小銭を拾ってあげました。おばあさんから「ありがとう!」と言われてとても安心したそうです。 この中学生はその時以来困っている人に出会ったときには、「お手伝いしましょうか?」と必ず声を掛けてから手伝うようにしたそうですが、コロナによって「率直な親切心」を失いかけている自分自身を感じてしまったと書いていました。 皆さんはこの中学生のエピソードを聞いてどう感じますか。皆さんだったらどのように行動しますか。コロナへの不安や間違った理解から、私たちが大事にしてきた親切や思いやりの心を失ってしまったらこれほど悲しいことはありません。今この状況だからこそ、支え合わなければならない時なのに、人々の対立や心の分断がますます進んでしまったらと思うと、本当にこわくなります。大切にすべきは、相手の立場や気持ちに寄り添って考えること、お互いの「対話」を大切にすることだと思います。皆さんもぜひ思いやりの一歩を勇気をもって実践してください。そして「一人一人の小さな実践が必ず大きな力になる」と信じたいと思います。 校長 吉原 健
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