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未来に求められる学び
分散登校も4日目になり、生徒たちも私たちもこの学校生活のスタイルに少しずつなじんできています。しかし、やはり今まで経験したことのない登校スタイルに生徒も私たちも見えない疲れが蓄積しているような気もしています。午前グループの授業が終わると、すぐに午後グループの生徒たちを迎える準備を行っていきます。「王桜スタイル」を踏まえ、換気の徹底と共に教室や共用部分の消毒作業などの感染症対策も忘れずに行っています。まずはこの1週間をしっかり乗り切りたいと思います。

さて、この長期の学校休業期間中に強く感じたことが2つあります。
 1つ目は、子どもたちの学びは学校教育だけで完結するものではないということです。緊急事態宣言下の生活では、子どもを取り巻く文化・芸術やスポーツなどの教育資源がすべて失われました。図書館や博物館、美術館、映画館、音楽イベント、地域スポーツ等、子どもの学びや体験を豊かにする場や機会がいかに貴重なものかを痛感しました。もちろん、私たち大人にとっても同様です。これらは学校教育と補完し合って、子どもたちの豊かな学びと成長を促していきます。私たちも、こうした文化・芸術、スポーツといった社会教育資源のよさや価値をもっと子どもに伝えていきたいと考えています。

2つ目は、子どもたちを自立的な学習者にすることの重要性です。子どもたちの未来はこれまで以上に予測困難な社会になると思います。こうした社会の中で、生涯にわたって学び続ける自立的な学習者を育てることが学校教育の使命です。
 子どもたちがやがて教師の手を離れても、自ら学び続けようとする意欲や学び方を身に付けさせることにもっと目を向けなければなりません。来年度から新学習指導要領が全面実施されますが、新しい教科書もこうした着眼点を重視して編集されています。
 自らの学びを自己学習の改善のつなげる学びの記録、自己学習に生かすノート指導の改善、問題解決の手法やプロセスの習得など、生徒自身が主体的に深く学ぶためのツールとして有効活用することをどの教科書も意識した編集になっています。

今のコロナ下の学校生活では、話し合いや教え合いの場が制限され、ともすると対話的な学びが回避されがちですが、対話的な学びの本質は、自己との対話であり、教材との対話であると思っています。今だからこそ、教材と向き合わせて生徒にじっくり考えさせたり、自分の思いや考えを書かせたりすることもできるはずです。
 教師自身が授業や学びの本質を見失わずに、どのような授業を生徒たちと創っていきたいかを、この分散登校期間中にじっくり考えていきたいと思います。

令和2年6月4日
校長 吉原 健

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